吸血姫に愛の形を
✝同時刻、午後12時34分16秒✝
隣部屋にて、
彼も同じ様に悩んでいた。
どうやって隣部屋の彼女に会おうか、
どんな理由をつけようか、
一騎
「ハァ・・・」
そうやって考えては何度目かの
ため息を吐いている。
嗚呼もう、
ウジウジして自分らしくもない
会いたいなら
会いに行けば良いじゃないか。
そう思ったのならさっそく行動する。
理由なんて…昨日の夜にうめき声が
聞こえたからでも良いだろ。
女々しくなるな、俺。
てか、昨日の夜に
うめき声聞こえてきたんだよなぁ…
大丈夫か…?
まぁ様子見てくるか。
そして彼は、彼女の部屋に向かう。