吸血姫に愛の形を

歯でも磨こうかな。


そう彼女は考えたが、時すでに遅く
彼が彼女の部屋の前にいた。

一騎
「。。。」


ピンポーン


愛美
「誰だろ……はぁーい」


ガチャッ


一騎
「どうも、」

愛美
「一騎君…!!」

 会えた!……嘘、夢みたい…


それに何だろ・・・


━━イイニオイ━━


じゃないや!何考えてるの私!?

愛美
「どうしたの?」

一騎
「…昨日の夜、お前の部屋から
 うめき声が聞こえた。それが気になってな」


心配してくれた…のかな?


愛美
「あぁ、昨日は体調崩してて…
 うるさかったかな?ゴメンね」

彼女は少し申し訳なさそうに謝る

一騎
「…謝るな、心配だっただけだ」

謝罪された事に少しだけ彼は驚きつつ
心配していた事を告げる時、少し照れたように視線を外した。

そんな彼を見て彼女は
何か可愛いなぁ…でも、そんな事言ったら一騎君怒るよね。。。
そんな事を考えた。

愛美
「そっか、心配してくれてありがとう!」

そう言って微笑む彼女に見惚れた彼。
その事に気づかない彼女。

愛美
「一騎君、お昼って食べた?」

一騎
「?いや、これから」

彼女からの質問を不思議に思いながら正直に答える。

愛美
「じゃあ、うちで食べてかない?お詫びとかもかねて一騎君に御馳走したいんだ。」

彼女は内心驚いていた。自分の口からスラスラと出任せが出てくるなんて、
悪い女だなと思ったが今は彼と少しでも長く一緒に居たかった。

愛美
「良い…かな?」

一騎
「そっちが良いなら、御馳走になる」

そして2人はアパートの一室に入っていった。

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