吸血姫に愛の形を
✝翌朝✝
今度は朝日が彼女を照らす。
だが、明らかにおかしかった
死んでいるのに規則正しく
寝息をたてているのだから。
まるで生きた人間に見える。
そして生きた死体は
目を覚ました。
愛美
「アッ、う。。。」
喉が乾きすぎて上手く声が出ない。
『喉が焼けているかの様』とは
このことなんだと愛美は思った
そんな考えも、
異臭により掻き消される
…原因は分かっている。
昨夜自分が吐き出した物達が
そのまま放置されているからだ。
とりあえず愛美はそれを流し、
口の中をキレイにしようと思った。