それでも、愛してる。
ひなが終わり、私の番。

県の選抜メンバーでもある私は、
ひな以上にみんなの視線を集めた。


貴方も、私の存在を知っていたんだね。

貴方の出すボールの速さ。
他の人に出す速さに比べて、すごく速かったんだもん。

その時から、私を特別にしてくれてたんだね。


出されたボールを、
打つ。打つ。打つ。

これでもかってぐらい、見せつけるの。
私の自信に満ち溢れている打球を。

誰にも負けない。
私は1番。
いつもはネガティブで内気なくせに、
テニスになると根拠のない自信が私を包む。
自信過剰ってぐらい。
でも、それが私の強さにもなっていた。

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