空になった君を
「みぃ~くぅ~!おっはよぉ〜」
亜美が手を振りながら私の名前を読んでいる。
でも、今はそれどころじゃない。
涼太を見たままで体が動かない。
「ねぇ!美空!聞いてる?ねぇ美空ってばぁ」
亜美に体を揺さぶられやっと涼太から視線を離した。
「あ、ごめん…。ちょっと、ぼぉっとしちゃって」
「今日の美空変なのw。ま、いいけど」
その後、亜美と学校に行って授業も全然集中できず気づいたらお昼休みだった。