空になった君を
そうこうして戸惑っていると。



「はぁ…、好きじゃないならそう言えばいいだろ?もぉ、いいよ。俺行くわ。じゃぁな」




涼太はそう言って屋上をでようとした。



「違うの!わたし……私!涼太が好き!



「え……」




「やっときずいたの。私は涼太が好き」




「ふっ、どうせ父親の存在としてだろ?」


「違う!一人の男の人として。


「涼太が違う女の人と登校しているとこ見てすごく嫉妬した。どこにも行かないで欲しい。私のそばにいて欲しい。私だけを好きでいて欲しい。そう思った」
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