空になった君を
「ありがとう、亜美」
そぉ、どうしても自分に押しつぶされそうな時はいつも屋上に行って空を見上げている私。
そして今日も、
「やっぱり空を見るとなんでも忘れれる ……なんでも」
その時、堪えていた涙が一気に溢れた。
「なんで、こんな苦しまなくちゃいけな いの?…グズッ…」
お父さん、どうしてこんなに私は弱いのかな?お父さんは辛い手術に耐えてきたのにどうして私はこんなに弱いのかな?
その時、 ガチャッ
ドアノブが回って誰かが入っていきた。