空になった君を

亜美はさらに顔を真っ赤にしている。
その顔がとてつもなく可愛い。



「誰にもいわないでよ?」



「言わないよ!」



「りゅ…う…せん…ぱい」


亜美は顔を下に向けたまま恥ずかしそうに言った。


「え!?龍先輩!?」



「美空声おっきい!!!」


「ごめん、ごめん」


龍先輩はサッカー部の先輩で学校でも福井先輩の次に並ぶ程のイケメンだ。


「亜美、龍先輩が好きだったんだね。私
応援するよ!」




「ありがと、美空」
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