空になった君を
「ご、ごめんなさい!今度からはもっと早く来るのでお詫びにこれを…」


私は先輩に一緒に食べようと思っていたお菓子を差し出した。


「フッ。ま、気をつけろよ」


先輩は甘い物が好きらしくいつもチョコや飴を時々持っている。



「そうやぁさぁ、なんでお前体育とかいつも見学なわけ?」


「それは……えっと、運動が苦手だからです!だからいつも先生に嘘ついてサボってるんです!」


「ふーん。ま、部活もマネージャーだし、走ってもお前どんくさそうだしな」


先輩はそう言って笑った。


ふぅ、なんとか言い訳できた。
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