空になった君を
しばらくして屋上に戻った。


先輩はまだいた。



「あ、おい大丈夫か?」


「はい、急にごめんなさい。もぉ大丈夫です」


「ひどかったら保健室いけよっ」


「はい」


「じゃぁ、そろそろ戻るわ」

先輩は屋上を出た。



ひょっとして、待っててくれたのかな?


そんなことを思いながらベンチに座った。
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