空になった君を
「あぁ、それよりさ」


涼太の様子がちょっと変わった。


「何?」


「俺我慢してるわけ」


我慢?ひょっとしてトイレ行きたかったとか!?


「あ!ごめん!トイレ行きたかったの?」



すると涼太が深いため息をついて呆れたような顔をした。


へ?違うの?


「あのさぁー…はぁま、いいや。違うから、我慢してたのは…」


いきなり私の頭を自分に引き寄せてきた。


その時なぜか私は口を手でふさいだ。
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