好きじゃない。
「ふぅん…そうなんだ。」
梨華ちゃんはそう言って、紅茶を一口飲んだ。
「ていうか!今回の彼氏イケメンですね~!」
真子ちゃんが梨華ちゃんをはやしたてる。
「今回…?」
奏が梨華ちゃんを見た。
梨華ちゃんが真子ちゃんを睨んだように見えた。
「ううん!なんでもないよ?奏ちゃんは誰にも渡さなーいっ」
そう言って梨華ちゃんは奏に抱きついた。
なんだか、”見せつけ”って感じがした。
なんでだろう。
奏が初恋の相手だから?
今日の私はなんだかおかしい。
なんでかわからないけど、早く家に帰りたかった。