僕の、うさぎさん。


「太陽……。弟の、迎え行くんだ。」


するとさのひなこはただでさえ大きい目をさらに大きくして驚きの声をあげた。


「おおおお〜〜!神崎くんって、弟さんいたんだね。えへへ、いいな〜〜」


「…さのひなこは、姉妹とかいないの?」


聞いた瞬間、はっと後悔した。

俺、何親しく聞いてんだよ……。

しかもさのひなこって呼び捨てしちゃったし……。



「あたし?いるよ〜。お姉ちゃんが。もう社会人なんだけどね」


「そっか」


さのひなこが答えてくれたことが嬉しくてなんだかにやけてしまう。

俺、キッモ……。


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