僕の、うさぎさん。



さのひなこは、くん呼びがいいらしい。


まぁ、呼び捨てだと俺の心臓がヤバイからよかった…



「ホラ、次、真白くんの番だよっ!」



あ。忘れてた。


俺も名前を呼ばなければならなかったのだった……!



さのひなこはじーっと俺の顔をみて待っている。


頼むからそんなに見つめないでくれよ………



「ひ、ひな…こ」



下を向きながら俺は小さく言った。



ちらっとさのひなこをみると、満足そうに頷いた。


「ふふっ、やっぱ照れるねぇ、名前呼び」



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