僕の、うさぎさん。


お姉さんは、くりくりの目で俺をみた。


目、さのひなこに似てる…


「きゃー!かわいいっ!!ちょっとぉー!ひな、誰この子!」



「お姉ちゃん声大きいよ…。クラスメートの神崎真白くん。私の用事に手伝ってくれたの。」



「こんばんは。神崎真白といいます。こんな時間までひなこさんを…すみませんでした」


俺は軽くお辞儀をする。


もう時間は8時半前。さのひなこのお姉さん、心配してたんだろうな。


「いいのよっ、ひなのことだから、どぉーせ、また子犬か子猫か拾ったんでしょっ!」


…当たってる。


すげぇなお姉さん…



「ひなったらね、お人好しすぎるから、動物とか子供とかほっとけないの!!このまえ、ひなったら…」


「あー!お姉ちゃんもういいから!真白くんもう帰らなきゃダメでしょ!」


まだ喋ろうとするお姉さんの話を遮って、さのひなこがいった。



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