僕の、うさぎさん。


「え〜?なんなの、その間!絶対いるでしょ!」


松下さん鋭いな…



「いやホントいないって!!」


「嘘ついたら、許さないからねっ!」


!?


そういって松下さんが、俺の腕に抱きついた!!!


「ちょっ……恥ずかしいから…」


腕を離そうとしても、離してくれない。


「やーだ。神崎くん、私が濡れないようにって、傘ほとんど入れてないでしょ。くっついたら、二人入れるよ♪」


女子と密着するのは苦手だ。


…あれ?


さっきさのひなこがいたような…


…気のせいか。こんな雨の中いるわけないし。

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