僕の、うさぎさん。
かめには負けていられません
ヤキモチとうさぎ。
俺は、昔からよく女子に話しかけられていた。
でもそれは、俺は雰囲気が女子っぽいって言われるから、話しかけやすいからだろう。
バレンタインのチョコも、違うクラスの子からもいつももらってた。
よく、手紙ももらったし。好きって。
友達として、俺はそんなに好かれるような性格なのかな?
俺、そんなに女子っぽいかな……?
「…真白、それただモテてるだけじゃね?」
5月も半ばになった。
さっき、調理部の2年生の先輩から、マフィンをもらったところ。
「違うよ。みんな俺を友達として…」
「んなわけねーだろっ!!」
淳平がバンッと机を叩く。