続》スウィートレッスン
【5】 スキなのに…。
[ ヒナ:side ]
「えぇ~早川先生が元カノとキスしたなんて!?」
「美琴 声が大きすぎるよ!」
美琴の口を慌てて手で塞いだ。
「苦しいってばっ!もう 教室に誰もいないじゃない」
そう言われて周りを見渡すと、教室の中は美琴とあたしの2人っきりだった。
「美琴…ゴメンね」
「ハハッ わたしも大きな声を出しちゃってゴメン」
今 あたしの顔を見て笑っているのは…美琴(みこと)
あたし達は2年の時に1度 クラスが離れたけど、また3年で同じクラスになった。
いつも2人で一緒にいる大の仲よしで。
2年前、ダイちゃんとあたしが別れそうになった時
あたしの異変に気づいて、声をかけてくれた大切な親友だ。