続》スウィートレッスン
夕方、いつものように俺の部屋で隣に座って、一緒にロールプレイングゲームに夢中になっていた時
アイツが突然 こう言ってきた。
『わたし達 付き合ってみない?』
必死にAボタンと〇ボタンを連打している俺。
美樹が言った言葉は ちゃんと聞こえていたけど、俺の視線の先は テレビ画面から離れなかった。
『急になんだよ?』
『一緒にいると楽でしょ?大地もそう思わない?』
『まぁな。そりゃ 楽だけどさぁ』
『やっぱり そう思うでしょ!こんなに いつも一緒にいるんだもん。体のカンケーがないだけで、付き合っているのと同じじゃない?』
同じなのか?そうは 思わねぇけど。
さっぱりとしていて明るい美樹は、こんなふうに少々強引なところもあった。
でも それも魅力の1つで──・・・
『お試しだと思って 付き合ってみようよ!いいでしょ?』