続》スウィートレッスン
「あの…嘘じゃなくて本当に飲めません」
「またまた そんなこと言っちゃって~」
目の前で しつこく続けられる…同じやりとり。
くそ、もう 見てらんねぇし!
俺の中で我慢の限界が超えた。
「俺が代わりに 飲みますからっ!!」
今 思えば なんで…あんなことを言ったのか、さっぱり わからない。
だけど 学生時代…美樹は本当に一口も酒が飲めなかったし…
それに 俺は歓迎会を早く終わらせて、一刻も 早くヒナのところに帰りたかったんだと思う。
言わなくてもいいことを口走った結果、俺は 教頭にどんどん酒を飲まされた。
それでも ちょっとの量じゃ…普段なら 酔わないはずなんだけど
昨晩 飲み過ぎていたせいと、苦手なウィスキーのせいか
俺の意識は…ある瞬間、どこかに飛んでしまった。