【短】ばいばい




そして休日


デートついでにミサキがケーキを買っていた時に元樹の携帯に電話がかかってきた
ミサキは電話から聞こえた声に眉間にしわを寄せる

「奈美?どうした!?」

(…………どうするのかな?行くのか?行かないのか?)

元樹は電話を切って走り出そうとしたらミサキは咄嗟に元樹の腕を掴む


「ちょっと!私とのデート中なのに奈美の元に行くの?」
「今はそれ所じゃねーだろ!」
「私が言ったこと忘れたの?」
「いいから離せ!」
「ッ!」


元樹は乱暴に腕を振り切って駆け出した
ミサキは泣くことも嫉妬することもなく、ただ元樹を見送った




(ほらね、予想通りになった。)



元樹はこれがミサキとの最後のデートになるなんて思っていなかった



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