愛しのパシリくん



私は、小さい頃から自分の思い通りにいかないことがなかった。



パパもママも優しくて使用人たちも、みんな私に従ってくれた。



それなのに―…



アイツの心はお金じゃ買えない価値があるようで。


私の力をしても、簡単には手に入らないモノだった。



そんなの人生初の経験。


初めて味わったもどかしいという気持ち。



何としてでも、私はアイツを自分のモノにしたかった。



そんなアイツに出逢ってから私の世界は、一変したの。




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