愛しのパシリくん



泣きそうな私が向かったのは、トイレじゃなくて中庭。


私の家の中庭はママの趣味が関係して、綺麗に整えられている。



私はドレスのまま、手入れされた人工芝の上に寝転んだ。



今日は、空気が綺麗なんだろう。


星がいつもより、綺麗に見える。



―…そんなことを考えていたからだ。


後ろに人がいるなんて、気付きもしなかった私。



しかも、その人は私が会いたくてしょうがなかった人だったなんて。




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