愛しのパシリくん



アイツに出逢ったのは―…



今から約3ヶ月前。



「…姫、帰ろっ!!」



幼なじみの奈々と一緒に帰ろうと、校門付近を歩いていた時のこと。




「―…あ。」



そんな声とともに



――バシャッ…




気付くと、髪からも制服からもポタポタと雫が垂れていて。


急に、襲ってくる寒気。




私は、いきなりずぶ濡れになっていた。




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