愛しのパシリくん
「でもっ…離れていかないでよ!!伊藤が大好きだから離れて欲しくないんだよ!!」
――――バンッ!!!!
「…何してんですか…」
目の前には、肩で息をする伊藤。
走ってきたんだ……
「…伊藤、私分かったよ。バラの花束のヒント。」
「うん。」
「バラの花言葉は……『私はあなたを愛する』」
本にのっていたのは、バラの花言葉だった。
これが、正解なら伊藤は…って期待してもいいのかな?
真っ直ぐに伊藤を見つめる。
伊藤は、私の大好きな笑顔で
「正解。よく出来きました。」
って言った。