愛しのパシリくん



あれから3ヶ月後―…



「伊藤、お茶買って来て。」


「……はい………」


「ダッシュで。」


「……はいぃ!!」



私の言った通り、お茶を買いに走って行った伊藤。



伊藤はなかなか気が利いて、パシりがいのある男だった。


顔も可愛い系だから、パシリにして正解だったかも♪




「な…成瀬さん…買って来ました……」


「はい、ありがと。お釣り全部あげる。ごほうび♪」


私はお茶だけ受け取って、お釣りを伊藤に返す。



伊藤は、少し嬉しそうに「ありがとうございます。」と笑った。



そんな風に、時折見せる笑顔が可愛くて。


伊藤の笑った顔が子犬みたいで可愛いんだ。




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