側に‥‥。
第一章
高校
春。
いろんな事が始まりつつあるこの季節。
「同じクラスだと良いね♪」
「カッコいい人居るかなァ☆」
綺麗な桜並木が並ぶこの道は、
新しい制服を着た高校生達が
新しい出会いに期待をしながら歩いて行く。
私‥‥浅岡梨那。
私は、
「‥‥‥くだらない。」
行きたくもない高校に入学して、
気分が堕ちていた。
私立S高等学校。
制服も可愛いし、駅から近い場所に建っている。
文句の付けどころがない高校だけど、
私の気分は晴れなかった。