側に‥‥。
「寂しそう‥‥か。はは‥」
何がおかしいの?
「秀司さ‥‥」
秀司は私の呼びかけに応じず横に座った。
そして私を優しく抱き締めた。
収められた胸からは、静かに心臓の音が聞こえる。
「梨那‥だっけ?お前優しい奴だな。気付いた奴はお前が初めてだ。」
耳元で囁かれた後、ゆっくりとベッドに倒れた‥‥――――――
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一夜明け、ベッドの上でくつろぐ秀司と私。
「秀司さん‥‥‥?」
私はある事を思いついた。
「‥‥何だよ?」
「‥‥‥私もココに住んで良いですか?」
何故か、秀司と一緒に居たいと思った。
そこに恋愛感情なんか全くなく、側に居なきゃいけない気がしたんだ。
「‥‥‥勝手にしろ。」
秀司は一言そう言うと、眠りについて、その後を追うように私も眠りについた。
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