側に‥‥。
さぁーっと吹き抜ける春風を身体に受けながら校門をくぐった。
一年生の教室は、確か四階。
いや、三階‥‥?
「あれ‥‥
「教室どこだ‥‥‥」」
誰かと声が重なった。
隣を見ると視線がぶつかる。
「「‥‥‥‥」」
ムカつく位長身の男が、
私を見て照れ笑いをみせた。
「‥‥教室の場所、分からん。そっちも?」
「あ‥‥うん。あはは‥‥」
小さく作り笑い。
その男は“一緒に探すか”と言って優しく微笑んだ。
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「あったぁ、1-3。鷹夜は?」
「俺もあった!1-3♪同じだなぁ、梨那。」
男の名前は鷹夜。
偶然にも同じクラスだった。
私の最初の高校での友達は鷹夜になった。