だから雨は嫌いだ
2
家では母が料理をしながら待ってた。夕飯より先に濡れた身体を温めるためにお風呂にはいった。ぐるぐると回るあの記憶。
「きっと見間違えたんだ。お父さんは毎日帰りが遅いもん。」
そう結論を出してにーっと笑ってお風呂からあがる。結論が出たら気分がよくなって母と2人だけの夕飯を食べた。
「お父さん遅いね。」
「遅くなるって連絡が入ったのよ。会社でなんかあったからじゃないかしら。」
「そうなんだ。」
そうだ、やっぱり見間違いだ。父は遅くなるっていってたんだ。今まで考えていたことがやたらに馬鹿馬鹿しい。
夜11時前に父はヘトヘトになって帰宅した。会社で新人のミスが取引先にひびいたとか発注が終わらなくてとかで疲れていた。それでも母の作った料理を平らげていた。たくさん食べて明日に備えなきゃとか休みがほしいとかいいながら食べていて、パンパンになったお腹をなでていた。私と同じ仕草をしていた。
少しの団欒を楽しんで明日朝練があると気付き、すばやくベッドに潜り込んだ。無駄な詮索をして軽い脳みそをフル回転したものだから余計に疲れたのかもしれない。
「きっと見間違えたんだ。お父さんは毎日帰りが遅いもん。」
そう結論を出してにーっと笑ってお風呂からあがる。結論が出たら気分がよくなって母と2人だけの夕飯を食べた。
「お父さん遅いね。」
「遅くなるって連絡が入ったのよ。会社でなんかあったからじゃないかしら。」
「そうなんだ。」
そうだ、やっぱり見間違いだ。父は遅くなるっていってたんだ。今まで考えていたことがやたらに馬鹿馬鹿しい。
夜11時前に父はヘトヘトになって帰宅した。会社で新人のミスが取引先にひびいたとか発注が終わらなくてとかで疲れていた。それでも母の作った料理を平らげていた。たくさん食べて明日に備えなきゃとか休みがほしいとかいいながら食べていて、パンパンになったお腹をなでていた。私と同じ仕草をしていた。
少しの団欒を楽しんで明日朝練があると気付き、すばやくベッドに潜り込んだ。無駄な詮索をして軽い脳みそをフル回転したものだから余計に疲れたのかもしれない。