だから雨は嫌いだ
布団にすっぽりかくれて目を閉じた。すぐに微睡んで寝ることができた。やっぱり家族っていいと思った。
次の日も雨だった。どしゃ降りで歩くのもダルい。のろのろ歩いてびちゃびちゃしていた。朝は父と一緒に朝食をとったが変わった様子はなく、やっぱり見間違いだったらしい。そんなことを考えていたら学校についた。
正門をくぐるとエントランスまでの道程には色とりどりの傘の花が咲いていた。少し憂鬱な気分が晴れた。傘をたたみ、シューズに履き替える。
「かなえ!」
「ゆかり!おはよ!」
ゆかりはびしょびしょになった制服をばたつかせ少しでも乾かそうとしているがゆかりの周りまでびしょびしょになった。
「何でそんなに濡れてるの?」
「なんというか、雨のせいで憂鬱だったから傘ささないで来た!」
「バカじゃん!」
「憂鬱に勝つ為にやってたら自分でも馬鹿馬鹿しくなってこんなに濡れてるのに途中からちゃんと傘さしたよ!」
「ゆかり鞄とかどうするのー!」
「鞄の前にパンツもびっしょりだよ!」
「ゆかりバカっしょー!」
そしてゆかりは靴下を脱いでシューズも履かずに裸足で教室へ向かった。大きな声で笑っていたら先生に怒られたが笑いは止まらなかった。
次の日も雨だった。どしゃ降りで歩くのもダルい。のろのろ歩いてびちゃびちゃしていた。朝は父と一緒に朝食をとったが変わった様子はなく、やっぱり見間違いだったらしい。そんなことを考えていたら学校についた。
正門をくぐるとエントランスまでの道程には色とりどりの傘の花が咲いていた。少し憂鬱な気分が晴れた。傘をたたみ、シューズに履き替える。
「かなえ!」
「ゆかり!おはよ!」
ゆかりはびしょびしょになった制服をばたつかせ少しでも乾かそうとしているがゆかりの周りまでびしょびしょになった。
「何でそんなに濡れてるの?」
「なんというか、雨のせいで憂鬱だったから傘ささないで来た!」
「バカじゃん!」
「憂鬱に勝つ為にやってたら自分でも馬鹿馬鹿しくなってこんなに濡れてるのに途中からちゃんと傘さしたよ!」
「ゆかり鞄とかどうするのー!」
「鞄の前にパンツもびっしょりだよ!」
「ゆかりバカっしょー!」
そしてゆかりは靴下を脱いでシューズも履かずに裸足で教室へ向かった。大きな声で笑っていたら先生に怒られたが笑いは止まらなかった。