だから雨は嫌いだ
『髪綺麗なんだから、のばしてみたら?』

ふと思い出した一言。セミロングだった私が髪を伸ばしてみた理由になった一言。今でも背中の半分目まである長い髪をみて霧消にイライラしてベッドから飛び起きた。机に置いてあったハサミを持ち、再びバスルームへ行った。鏡に映る綺麗な長い髪。鏡に映った自分にさよならをして髪を切り落とした。
ばっさりと落ちる黒い髪。そのままザクザクとハサミをいれた。不揃いに切られ、パラパラとバスタブに落ちる。髪がついた服を脱ぎ、シャワーを強めに出して本日2度目のシャワーを浴びる。排水溝に流れる髪を見ながら掃除をしなきゃと考え、シャワーを止めた。
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