だから雨は嫌いだ

中学校

波瀾万丈な私の生活の始まりは中学校に違いない。

夜10時、誰もが遊びたいこの時間帯に中学生になった私が遊ばないわけがない。バレーボール部に所属して友達と一緒にお腹が空いたとファミレスで話をする。彼氏ができたとか友達の愚痴とか話すことは山のようにあって、夜10時なんてあっというまだ。
「やば！もう10時だよ！帰ろう！」
友人の西ゆかりがそう言うのを合図にバタバタと帰宅準備をした。私は残っていたジュースを飲み干して、急いで会計を済ませてファミレスを出た。
「また明日ー！」
「明日朝練遅れんなよー！」
「わかってる！」
そう叫んで友人と別れ走って帰宅した。家まで15分程度、少し走って歩いての繰り返しで家に向かう。