サヨウナラ(アイシテルside祐)
その日、俺は窓から一日中由梨絵が帰ってくるのを見張っていた。
「由梨絵!!」
金髪の髪は暗闇の中でもハッキリとわかる。
ふら付きながら俺のほうを見上げた由梨絵は「お前かよ」と言って家の中に入ろうとする。
俺は慌てて由梨絵の家へと向かった。
「由梨絵、話がしたい」
「餓鬼とお話しする時間はないんだよぉ~」
「お酒飲んでるの?」
ほんのりと赤い頬に異常なまでのアルコールの匂い。