サヨウナラ(アイシテルside祐)

俺はパーカーを羽織り、家を出た。




7月といっても夜になれば半袖じゃ肌寒い日が多い。



東京にいた頃のことを思うと考えられないほどの気温の差だ。



家を出るときに「祐!!」と呼ぶ母さんの声が聞こえたけど、俺は振り返らずに外へ出た。



「おぅ」



なんて言っていいのかわからない俺はこたぁにそう言うとこたぁは大きな目だけをこちらに向け歩きだした。


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