サヨウナラ(アイシテルside祐)

俺はこたぁの話を聞きながら、怒りが込み上げてきた。



その遊びの女の一人が由梨絵だったなんて……



そんな男を待っていたせいで由梨絵があんな目に。



俺は下唇を噛み締め必死に怒りを堪えようとした。



でも、怒りで体中が震えだす。



そんな俺の様子にも気付かずにこたぁは楽しそうに話続ける。



「伸也さんは俺の憧れの人なんだ」



無邪気に笑うこたぁさえも憎らしく見えてきた。

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