虹の架かる橋
到着ロビーに私は急いだ。


だが、まだ飛行機は着陸していない。


私は時計とにらめっこしていた。


待つ時間は本当に1分が長く感じる…。


早く逢いたい…。


すると、到着予定の案内のボードがパラパラと動き出した。


それを見て、なおさら胸が高鳴った。


もうすぐ逢える…。


どんなにこの瞬間を夢に見た事だろう…。


それだけで涙が出た。


私は荷物を持って、飛行機から降りてくるマサを想像していた。


徐々に人が出てきた。


マサの姿を探す。


だけど、姿は全然見当たらない…。


相当、焦らされてる気分だった。


そんな時、ニコニコしながらこっちを見ながら歩いてくるマサを見つけた。


私は、その場から走ってマサに近づき、勢いよく抱きついた。


周囲の眼なんて気にならなかった。


ただ、抱きつきたかった…。


本当に、マサに触れたかっただけ…。


涙が込み上げてきたが我慢して、マサに抱きつきながら耳元で「おかえり」って言った。


マサは、私を自分の体から離そうとしながら「痛いよ。」って言った。




あんまりにも嬉しすぎて、きつく抱き締めたみたいだね…私。


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