虹の架かる橋
マサの家に着くと、マサのお母さんが出迎えてくれた。


私を出迎えたのか、マサを出迎えたのか…。


「あらケイちゃん、いらっしゃい。」


「お邪魔します。」私はそう言って家の中へ入った。


マサの部屋に行き、運転疲れの身体を伸ばした。


マサは、リビングでお母さんと話をしてから部屋に来た。


ついでにお茶とお菓子も持って来た。


その時マサの左腕には、私がプレゼントした腕時計が存在を示していた。


付けてくれてるんだね…。

でも時間は全然あってなくて、ワンテンポ遅れてNZ時間なんだ、と気付いた。


それが余計に嬉しかった。

向こうでちゃんと使ってくれている、という証に思えたから。


私もちゃんと肌身離さず着けてるよ…。


お互いちゃんと繋がっているんだね。


また一つマサの好きなところを発見した。


マサはスーツケースを開いて何やら探し物をしている。


「何探してるの?」


「写真。」


「写真?」


そう会話をしながらマサは、ゴソゴソと探してやっと見つかった封筒を私に渡してきた。



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