虹の架かる橋
その封筒の中には何枚か写真が入っていた。


その写真にはNZでの風景写真やマサのホストファミリーが写っていた。


「お土産。」とマサは言って1枚づつ写真を説明してくれた。


ホストファミリーの構成は、夫婦と15歳になる男の子の3人だった。


そのファミリーの事を楽しそうに話すマサ。


中でも息子のトニーの話を楽しそうにしていた。「日本に興味があるらしい。」って。


私は聞いてるだけで楽しかった。


私が一緒に居ない時間を埋めるように、離れている時間の話をしてくれるのは、その時間の出来事を分け与えてくれる気がした。


NZの空の下でもマサは、その変わらない笑顔で笑っているんだね……。


それから風景の写真を見る。


海の写真や、住んでる家、「おれの好きな景色」と言ってある写真を指して言った。


その写真は雰囲気がある橋と空と森林が写っていた。


落ち着いた感じで、私も好きだな、って思った。


NZは行った事が無いけど、マサがくれたその写真で私はNZに行った気分になれた。




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