虹の架かる橋
自信……。


そう、本当は自信なんて無かったんだ。


常にマサの事を考えていた時間が多くて、そんな毎日が1日、1日と過ぎて過去になっていく。


それが何ヶ月も続いて、1週間の楽しみとして決まった時間に電話をして、「帰る」という言葉を待って、毎日を過ごしていただけなんだ……。


それは自信じゃない。


ただ好き、って気持ちだけだったんだ。


確証もなければ、約束もない。


ただの私の気持ち。


好きって気持ちに、本当は距離なんて、関係ないのかもしれない。


距離に自分が甘えていたのかもしれない。


だけどそんなの理屈で、逢いたい時に逢えない事が切なく思える。


特にミーがNZに行ってからは、毎日嫌なことを考える。




< 218 / 305 >

この作品をシェア

pagetop