虹の架かる橋
手紙にはミーの事は何も書いてなかった。


ミーはまだNZに居るのかな……。


マサの幻影が残るこの部屋で、私は独りぼっちになった事を、自分自身で拒否している。


「距離に負けた」


その言葉を思い出した。


ただその言葉だけが、私の頭の中をグルグル回りその現実を漠然と考えていた。


愛してるって何?


私はマサともっと一緒に居たいよ……。


遠距離は寂しいけど、でもマサを応援出来るよ?


帰ってくるまで待てるよ……。


そうマサに伝えたかった。


もっと沢山話したかったよ。


だけど、私とマサは終わってしまったんだ……。




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