虹の架かる橋
「なんで、この回答だと思ったわけ?」
マサは私に問題の1つを指して聞いてきた。


「え?だって…。」
自分が思う答えの、勝手な理屈を言ってみた。


マサはそれを聞いて笑った。


それから、私に間違えた問題を見ながら、丁寧に解りやすく説明をしてくれた。


本当に解りやすかった。
なんだか、間違えた問題が、マサの説明を聞くとバカバカしく思えた。
単純に私の勝手な憶測で選んだ答えは、見当違いの答えばかりで、少し反省した。


教科書の後ろに載ってる練習問題をした。


マサは私のイスの斜め後ろに立ち、私の回答を何も言わずに見ていた。


それが全て終わると、私はマサを見た。


目が合ってしまった…。



と言うか、見つめ合ってしまった。


私の心臓はかなり早い動きをしている。


斜め後ろのマサに聞こえてしまうんじゃないか…。


そして次の瞬間、マサが「全て正解!」と言ってニコっと笑ってくれた。


見つめあった瞬間、キスしたい…って思った。


それと同時に、
「ねぇ、マサは彼女とか居るの?」
と聞いていた。


その質問の回答を聞くまで、時間が凄く長く感じた。


ほんの数秒なのに…。




「いないよ。なんで?」
マサはそう言うと、私のベットの上に座りテレビを付けた。


「ううん。マサは優しいから、いるのかな?って思っただけ。」


そう言いながら心の中で、やった〜!!って思った。

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