虹の架かる橋
時間が過ぎるに連れて、私は落ち着いた生活が出来るようになった。


彼氏という存在も、大事に出来るようになった。


ある意味、心の引き出しに鍵をかけたのかもしれない。


その引き出しの中身は、本当に大切な物で、むやみに開けてはいけないんだ…。


私はそう心に言い聞かせてた。


生き方が上手くなったのかもね。


全ての私を受け止めてもらおう、と思ってはいけない。


私は私なんだから…。


そう思えるようになるまで、私は毎日マサに心の中で語りかけていた。


心の支えにしていたんだ。



別れて4年が過ぎて、私はだいぶ大人になれたかもしれない。


だけど、心に嘘をつく毎日を過ごすことに慣れた、と言った方が正解かもしれないね。




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