虹の架かる橋
もう、マサに対して抱いた全身全霊の私はいない。


恋愛も、無難にこなすようになったし、自分の意見をあまり言わなかった。


マサの時のように、深く人を愛さなくなったから…。


自分がボロボロになりたくなかったし、そこまで愛したいという人に出逢えていないし。


そして思う事は、自分の気持ちが冷めている、と感じてしまう瞬間、自分が凄く嫌になる。


でも、それは仕方ない事なんだ…。


私の目の前に現れた、太陽はあまりにも大きくて暑かったから…。


私には眩し過ぎたんだ…。


私を照らすその太陽は、私にだけ光を注いだのでは無く、私の周りにも、その光は届いていたんだ…。


だから、光を受けたミーは私と同じように顔を上げ、太陽に向かって行ったんだ。




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