虹の架かる橋

ユタカがまたまた突然電話をくれた。


携帯の表示に「ユタカ」と字が出た時に、私はまたマサの話で、自分がおかしくなるのか？と恐縮した。


でも無視するわけにもいかず、「もしもし」と通話を始めた。


ユタカは「おう、今週の金曜日、飲もうぜ。」と誘われた。


金曜日は特に予定が無かったのでOKした。


時間と場所を決めて、３分も経たないうちに電話を切った。


今、付き合ってる彼氏からその後電話がきて、「金曜、ご飯たべようよ」と誘われた。


私は「久しぶりの友達から電話あって、金曜にご飯食べる約束をしちゃった。」と言って彼氏を断った。


彼氏は「了解」と快く承諾してくれて、本当に優しい人だと思った。


彼氏の名前はユキヒロ。


ユキヒロはバーテンをしていて、たまたま知り合った。


付き合ってもう１年になるが、とても穏やかな人。


私はこの「穏やかさ」に落ち着きを求めていた。


春のように、この人の周りは暖かな空気が流れている。