虹の架かる橋
虹の架かる橋
マサと思い出の場所でサヨナラをした日から１年半が過ぎた。


その間の私はというと、仕事をしながら、飲み会やら、習い事など、忙しくて毎日を過ごしていた。


ユキヒロとは、半年前に別れて、誰と付き合う訳でもなく独りで過ごしていた。


理由は、マサ以上にユキヒロを好きになれなかったからかな…。


マサ以上に好きになる人が出来るまでは、独りでいいや、って思えるようになった。


心に余裕ができたのかもしれない。


私は、マサに出会った事で少しずつだけど、自分の理想のいい女に向かっていると思う。


マサとの恋愛があまりにも、私に大きな出来事のような時間をを過ごしただけあって、普通に生活している事の出来事が、大きな気持ちでいられるように思えた。


それ位に、私の中でマサの存在が大きかった、と今も思う。


別れて６年半が過ぎて、それでも、私の中ではマサという存在が常にいる。


まるで、私の中の拠り所のように、私の心にマサは住んでいた。



< 267 / 305 >
表紙・目次

この作品をシェア

pagetop