虹の架かる橋
「なんでここにいるの……?」


私はマサに抱きしめられながら、マサに尋ねた。


「ユタカに聞いた…。」


マサは私の耳元で、優しく小さな声で言った。


マサの言葉が、耳から頭の思考回路に繋がるまで、私の頭の中ではパニックを起こしていたが、頭の中にマサの言葉が入ってきた時、今までの自分自身の気持ちに、正直になりたい、と思えた自分がいた。


その瞬時に、自分の心に問い掛けていた。



ねぇマサ?




私、今もあなたを前と変わりなく好きです。




その気持ちを素直に伝えたいいですか……?






過ぎてしまった時間を、今からでも一緒にやり直してくれますか………?





愛し過ぎた時間が、私を迷わせる。





その言葉を、声に出して言いのか?と惑わせる……。





だって、嫌われたくないから…。


マサが、私の全てだから……。



< 279 / 305 >

この作品をシェア

pagetop