虹の架かる橋
「みんな、効果測定、かなり難しいよ。私の事を馬鹿だと思ってるんだろうけど。」
って笑いながら脅してみた。


「そんな事ないよ。私は勉強なんてしないで受かったけどね。」
ユリが自信ありげに言った。


私が「そうだったね…。」とみんなの笑いを取る為に落ち込んだフリをした。


実はチョット落ち込んでたけど。


みんなは笑いながら
「ケイ、俺らと一緒に卒業しようよ。」
とタクが言った。


「冗談じゃないよ〜。4日も延泊なんて嫌ぁ〜。」
私はリアクションまで付けて拒否した。


こうなったら、意地でも延泊なんてしないぞ。


明日は、頑張って90点以上をとる。


自分で勝手に意気込んでみた。


マサはそんな私を見ていたのか、含み笑いをしていた。


いつもの、ニコニコスマイルじゃなかった。


「お腹もいっぱいになった事だし、ケイも勉強するらしいから、オヒラキにしますか?」
ユリが、みんなに言ってお会計をした。


ユリがそう言ってくれたから、本当にホテルに帰ったら勉強しよう。



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