虹の架かる橋
そして、荷物を運ぶ人の後についていき、部屋に案内された。


なんか解らない英語を話されて、頑張って理解しようと考えているうちに、マサが、ポケットからチップとして、お金を渡していた。


チップだったんだ……。


日本には、そんなサービスが無いから、全然分からなかった。


マサは、ニッコリしながら、「あげない人もいるから、大丈夫だよ。」と言った。



なんか、私、全然かっこよく無いね……。



急に、教習所にいた頃の事を思い出した。


私は常に、ユリが気の利く女の子で、自分が駄目な子だって思っていたなぁ〜。


なんか思い出したら、吹き出してしまった…。


マサにその話しを初めて話した。


マサは、「そんな事考えていたから、効果測定受からないんじゃん。」と笑いながら言った。


過ぎた時間が、タイムスリップしたように過去に戻る気がした。




…あの一番楽しかった時間に…。



ねぇ、マサ…。

あなたの一番楽しかった時期はいつですか……。



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