虹の架かる橋
ドキドキ
初めてマサに出逢ったのは、私が合宿に来て4日目のお昼過ぎだった。


私はご飯を食べ終わると、校舎を離れて外にある喫煙所に行った。


私にとって、4日間浜松にいて、一番落ち着く場所だった。


雪が降る地方の、バス停のような感じの小さな小屋。



私はそこに足早に入ると、中の長椅子に座った。


4日も喫煙所に通うと、回りは見慣れた顔ぶれで気軽に話ができる。


その雰囲気の中に、見知らぬ顔があった。


私はその顔をちらっと見ると、先に来ていた人が私にむかって言った。


「今日からなんだって〜。」


「そうなんだぁ〜。ヨロシクね。」


私はもう一度、チラッと見た方向を見て言った。


「ヨロシク…。」
そう言って、お互い名前を名乗った。


彼の名前はマサ。


私の名前はケイ。


それがマサと初めて逢った瞬間だった。



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